東京都町田市|傾斜アプローチを有効活用!曲線屋根サイクルポートで“雨も収納も”スマート解決

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施工詳細

都道府県

東京都

市区町村

町田市

施工事例

サイクルポート

町田市の緑豊かな閑静住宅街に佇むT様邸。南道路から玄関横へと続くアプローチは、全長約8m・幅2.4mのスロープになっており、建築当初は「駐車場兼アプローチ兼自転車置き場」というマルチスペースとして計画されていました。しかし実際の生活が始まると、雨水が流れ落ちやすい勾配ゆえに自転車のチェーンが錆び、サドルが常に濡れている状態。さらに西日が強い立地で夏場はハンドルが高温になり、小学生のお子さまが乗り出すたびにタオルや軍手が欠かせませんでした。

加えて、敷地奥に設置したスチール製物置を利用する際、アプローチが濡れて滑りやすくなるため転倒リスクも心配の種でした。「車を置く予定はしばらくないので、このスペースを自転車と物置に最適化したい。雨と強い西日、そして勾配を一度に解決できる方法はないか」というのがT様からのご相談ポイントです。

当社がご提案したのは、片側支持・前下がり曲線屋根サイクルポート+排水モルタル調整の組み合わせ。写真でも確認できるように、屋根の高い側を建物側に、低い側を道路側に向けることで雨水を屋外へ導き、勾配による滞水をゼロに近づけました。屋根材は**熱線遮断ポリカーボネート(スモークブラウン)**を採用し、紫外線を約99%、赤外線を約40%カット。これにより夏場の屋根下体感温度を3~4℃低減し、ハンドルやチャイルドシートの熱ダメージを抑えています。

最大の課題だった柱位置は、ブロック袖壁の内側ぎりぎりにコア抜きで深さ250㎜の独立基礎を新設。片側支持のため車止めを兼ねるフットプレートを道路境界際まで伸ばし、構造上の安定性を確保しました。屋根勾配と既設スロープ勾配を合わせているため、床の有効高さは前後でわずか70㎜差に抑え、物置の扉開閉にも影響しません。合わせて土間表面を薄く研磨し、吸水率を下げる撥水シーラーを塗布。雨天時の滑りを低減しています。

施工は2日間の工程。1日目は基礎配筋・モルタル充填、2日目にフレーム組み立てと屋根材設置を行い、夕刻には自転車を屋根下へ戻せる状態でお引渡ししました。完成後、T様からは「雨の翌朝でもサドルが乾いたままで、子どもが自分で自転車を準備してくれるようになった」「夕方の西日がやわらぎ、物置での作業が快適になった」と嬉しいお声が。さらに屋根下に照明を追加したことで夜間も安全に通行でき、防犯面の安心感も向上したと高評価をいただいています。

サイクルポートは単なる“自転車の屋根”ではなく、勾配・採光・動線・収納といった複合課題を解決する外構ソリューションです。当社では町田市をはじめ多摩エリアの地形・気候特性を熟知し、設置場所やライフスタイルに合わせたカスタム設計をご提案しています。雨の日も晴れの日もストレスのない自転車ライフを実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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