千葉県柏市|開放感そのままに愛車を守る“クリアビュー”カーポートで暮らしにゆとりを

施工写真

施工後

千葉県柏市カーポート

施工詳細

都道府県

千葉県

市区町村

柏市

施工事例

カーポート

 都心へのアクセスと自然環境のバランスが魅力の千葉県柏市。閑静な住宅街にお住まいのI様は、新築当初から「玄関まわりの開放感を損なわずに車を守りたい」という想いを抱いていました。愛車は休日のお出かけの相棒であり、ご家族全員が毎日視界に入れる〝住まいの一部〟。しかし近年は酸性雨や黄砂による塗装劣化、真夏の車内温度上昇による劣悪な乗車環境など、愛車を取り巻く問題が顕在化。さらに毎朝の出勤時、雨天だと荷物を抱えながら車に乗り込む一瞬で全身が濡れてしまう不便さもストレス要因になっていました。

 一方、敷地条件は間口約3.5m・奥行き約5mと一般的な1台用カースペース。建物外壁は淡いアイボリーのタイルで、隣家には重厚感のある和瓦屋根が並び、街並みには落ち着いた景観が広がります。その中でI様は「屋外の抜け感」「玄関と庭のつながり」を何より大切にしており、大型の鋼板屋根や濃色フレームでは日当たりと景観を圧迫してしまうと懸念。採光性とデザイン性を両立したカーポートが必須条件となりました。

 そこで当社がご提案したのが、両側2本柱の片持ち構造+高透過ポリカーボネート屋根を組み合わせたシンプルモダンなカーポート。屋根材には紫外線カット率約99%のクリアマットポリカを採用し、車と人への紫外線ダメージを低減しつつ、日中は柔らかな自然光を取り込む設計です。

 デザイン面でこだわったのは「屋根の薄さ」と「フレームカラー」。高さ3m弱の水平ラインをより軽やかに見せるため、梁に傾斜を持たせて雨水をスムーズに流す一方、見付厚を極限まで削減。ホワイトアルマイト仕上げのフレームが建物外壁のタイル色となじみ、庭木の緑を背景に浮かび上がるような“空中の庇”を演出します。

 実は、I様宅の敷地前面には市道と電柱が近接しており、カーポート柱をどこに納めるかが難題でした。そこでCADシミュレーションを活用し、柱位置を車体側面より50mmだけ後退させることで乗降スペースを確保しながら歩道への張り出しをゼロに。耐風圧強度42m/sの高剛性アルミ梁を選定し、将来の台風リスクにも備えました。

 床仕上げもポイントです。写真に見える乱形風スタンプコンクリートとグリッドパターンの平板を組み合わせ、タイヤが乗る部分とアプローチ動線を視覚的に分離。曲線状の芝目地が雨水を地中へ浸透させると同時に、コンクリート面の照り返しを和らげます。I様は「玄関から車まで芝を踏みしめるだけで気分が上がる」と語り、家族の来客にも好評とのこと。

 施工後最初の夏を迎えたI様邸では、車内温度が施工前より約7〜8℃低下。透明屋根が直射日光を拡散するため、車体はもちろん外壁の負担も軽減されました。雨天時のストレスも大幅に緩和され、「雨が降っていても落ち着いて子どもをチャイルドシートに乗せられる」と奥様が笑顔。夜間には玄関ポーチのライトがポリカ屋根に反射し、幻想的なライティング効果が生まれるサプライズも。

 I様からは「余計な装飾をせず、欲しかった機能と美しさだけをきっちり盛り込めた」と高評価をいただきました。透明屋根ゆえに季節ごとに移ろう影の表情を楽しめ、秋には紅葉したモミジが屋根を透かして車上に映り、冬の澄んだ星空もそのまま見渡せるとのこと。限られた敷地条件でも、“守る”“魅せる”“くつろぐ”を同時にかなえるカーポートの好例となり、同じ柏市内でカーポート導入を検討するご近所からのお問い合わせが増えたそうです。

 今回のプロジェクトは、「車を守る機能」と「家全体の開放感」という一見相反するニーズを、光を招く透明屋根とミニマル構造で解決した施工事例。柏市でデザイン性と快適性を両立した外構を目指す方に、きっと参考になるはずです。

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