東京都練馬区|土間コンクリートで“置き場迷子”を解決!――雑草ゼロ&フラット動線で生まれ変わったマルチガレージ
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施工前

施工後

施工詳細
都道府県
東京都
市区町村
練馬区
施工事例
土間コンクリート
練馬区の静かな住宅街に建つF様邸は、玄関横のガレージスペースが“便利なようで使い切れない”というジレンマを抱えていました。車1台分のコンクリート土間こそ設けられていたものの、中央には砕石を敷いただけの細長いスリットが残されており、雨天時には砂利が跳ねて車体を汚し、乾燥期には細かな白砂が風で舞い上がる――日々のメンテナンスコストとストレスが積み重なっていたのです。さらに、F様一家はご主人のバイク2台、奥様の電動アシスト自転車、ベビーカーにキャンプ用品と“屋外ギア”が多く、段差と砂利が散らばる不整地では機材の出し入れに毎回気を遣う状況でした。
ご相談を受けた当社は、「土間コンクリートで中央スリットを完全に埋め、段差をゼロにする」というシンプルかつ効果的なリフォームを提案。ポイントは既設土間との一体感と排水性の確保です。まず既存コンクリートと新設部の境目に伸縮目地を挟み、温度収縮によるクラックを抑止。掘削深さは10 cmとし、既存土間の下端レベルを正確に測量して再生砕石を敷き直し、プレートランマーで転圧を入念に行いました。ワイヤーメッシュ(D10@200)を全面に敷設したうえで、コンクリートを一気に打ち込み、表面は刷毛引きで滑り止めを付加。これにより、バイクのセンタースタンドが沈まず、ベビーカーも片手でスムーズに押せるフラット床が完成しました。
排水計画にも細心の注意を払っています。建物基礎側から道路側へ向けて約1.5%の勾配を確保しつつ、中央部には既設の雨水桝へ流れ込む微細なスロープを追加。これにより豪雨時でも水たまりが発生せず、夜間に気温が下がる冬場の“凍結リスク”を大幅に低減しました。また、将来的にカーポート柱を増設できるよう、土間打設前にPF管を2系統埋設して電源配線にも備えています。
施工期間は養生を含めて3日間。初日は砕石掘削・残土搬出、二日目に配筋・コンクリート打設、三日目夕方には歩行解禁というタイトな工程でしたが、近隣挨拶と清掃を徹底し、騒音・粉塵トラブルをゼロで完了。完成後、ご主人は「メンテナンスシートなしでバイクを回転できる空間ができた」と喜ばれ、奥様は「ベビーカーが段差に引っ掛からず玄関まで一直線なのが想像以上に快適」と満足されています。さらに、砕石を撤去したことで雑草の繁殖が完全に抑えられ、草取りの時間を家族団らんや趣味に充てられるようになった点も大きなメリットとなりました。
今回の事例は、小規模リフォームでも“使いにくさ”の根本原因を見極め、平坦性・排水性・将来拡張性の三要素を押さえれば生活の質が飛躍的に向上することを証明しています。練馬区のように住宅と道路の段差が少ないエリアでは、ほんのわずかな凹凸や砂利の跳ねが暮らしのストレスになりがちです。私たちはこれからも、住まい手一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、“外構の小さな違和感”を解消するソリューションを提供し続けます。