千葉県市川市|狭小スペースでも諦めない!愛車と自転車を守る片側支持カーポート施工
施工写真
施工後

施工詳細
都道府県
千葉県
市区町村
市川市
施工事例
カーポート
新築引き渡しを終えたばかりの T 様邸は、市川市の住宅街らしく隣家との距離がほとんどなく、道路から玄関までのアプローチは車一台分がやっとという幅でした。ご主人は通勤に軽自動車、奥さまはお子さまを保育園へ送迎するため電動自転車を使っており、「雨の日に全員ずぶ濡れになるのは何とかしたい。でも敷地が狭くてカーポートは難しいですよね……」と、半ば諦めムードで当社の無料相談会にいらっしゃいました。
現地調査で私たちがまず注目したのは、敷地の奥行きと隣家の屋根形状です。横幅は柱を両側に立てる従来型では到底足りませんが、幸い片側支持タイプなら必要柱間距離を確保できると判断。さらに、屋根をゆるくアール(曲面)させれば車の乗降時に圧迫感を軽減でき、採光用のポリカーボネートパネルを使えば、隣家の採光やご自宅の窓への日射を極力遮らずに済む設計が可能でした。
設計時の最大のハードルは耐風性能です。市川市は東京湾に面しており、台風シーズンには横殴りの潮風が吹き込む地域。屋根材の固定方法や梁の肉厚選定に加え、基礎を通常よりも深く取り、コンクリートを増量することで耐風圧46 m/s相当の強度を確保しました。また、柱を敷地の最端に寄せることで駐車スペースを1 m 近く広げ、開口幅が限られる敷地でもストレスなくドアを開閉できるよう配慮しています。
工期は基礎の養生期間を含めて5日間。初日は既存土間の一部をカッターで切り取り独立基礎を打設し、2–4日目で養生。最終日に柱・梁・屋根パネルを組み立て、雨樋を設置して完了です。写真では屋根が白く見えますが、実際は熱線吸収タイプのクリアマット。夏場でも車内温度の上昇を抑えつつ、室内から見上げても採光を阻害しない半透明色を選定しました。
引き渡し後、ご主人から「雨の日でもチャイルドシートに子どもを乗せやすくなりました」とのお声を、奥さまからは「夕方暗くなっても屋根パネルが光を散らしてくれるので、外灯一つで十分明るい」と嬉しいご感想を頂戴しました。また、屋根下に自転車を2台並べてもなお通路が確保できるため、荷物の積み下ろしやゴミ出しもスムーズになったとのこと。結果として“狭くても快適”“守られている安心感”という2つの価値を両立できた施工となりました。